天気いい休日に庭のお手入れ。一段落して室内で一休み。
ふと服の袖に目をやると、なぜか白く汚れている???
そんな経験ありませんか?
その服の袖についた白い汚れは、外壁の塗料の成分が劣化したものかもしれません。
わたしは、これまで300棟以上の建物の外壁塗装を行ってきました。
そのため、外壁や塗料について実践で学んだ知識が豊富です。
いますぐ、南面の外壁をさわってみてください。
手に白い粉がつきませんか?
もし、手に白い粉がついたのであれば、それはチョーキング現象といって塗料に含まれれる顔料が劣化したもの。
服や手に白い粉がつくのは嫌ですよね?
このチョーキング現象、なんとかDIYで解決できないものでしょうか?
結論からお伝えすると、DIYでチョーキング現象を解決することは難しいといえます。
チョーキング現象が起きている場合、外壁塗装を行う事が唯一の解決方法。
DIYでやってみたい! 外壁塗装が必要なたったひとつの理由!プロが必要性を詳しく解説!
外壁のチョーキング現象はDIYで補修できる?
自宅の外壁に白い粉がついていると、服や手がよごれるので、あまり気分のいいものではりません。
この外壁のチョーキング現象を自分でなんとか補修したいですよね。
冒頭にお伝えしましたが、外壁塗装のチョーキング現象をDIYで完全に補修するのはちょっと難しいでしょう。
DIYでの補修方法としては、白い粉を水であらい流すという方法が考えられます。
ホームセンターで売られている高圧洗浄機である程度はあらい流すことはできるでしょう。
高圧洗浄って必要!? うそでしょ!外壁塗装で高圧洗浄しない事ってあるの??
洗い流すことで手や服に白い粉つくことを当面防ぐことができるでしょう。
しかしながらチョーキング現象というのは塗料が劣化している状態。
塗料に本来備わっている防水性が損なわれいる状態でもあります。
防カビや防藻の性能なども機能も低下している状態なので、ひょっとすると建物北面の外壁にコケが付着しているかもしれませんね。
DIYでチョーキングの白い粉を洗い流すだけでは、根本的な解決にはなりません。
やはり高圧洗浄で白い粉を洗い流したあとは、塗装を施すべきです。
お住まいの外壁の部分で、よく手や服が汚れてしまう箇所だけ、DIY塗装をするという方法も考えられます。
具体的には建物の一階部分や、ベランダ内など。
こういったところは足場が必要ないので、DIYで塗装作業をするにも危険がないのでDIY塗装にチャレンジしてみるのもいいかもしれません。
どうしても必要? 直伝!外壁塗装!ホントに足場って必要?足場なしじゃできないの?
ローラー塗装になるはずですが、あなたが思っているより塗料は飛散するので、ご近所に迷惑をかけないよう注意してください。
塗装前に高圧洗浄は必須ですが、この際もチョーキング現象で起きた白い粉が高圧洗浄によって水と一緒に汚水となって飛散します。十分まわりに注意をはらってください。
わたしたちプロのが行う外壁塗装の作業工程をまとめた下の記事が参考になるはずです。
DIYで建物の一部だけ塗装する場合、塗装する部分を建物の角、サッシ周りなどで、うまく見切る事がコツ。
この方法だと一部の外壁塗装だけになってしまうので、業者に依頼してお住まい全体の外壁塗装をおこなう良い機会かもしれませんね。
塗装費用の捻出がむずかしい方は、リフォームローンを活用する手もあります。
解決 外壁塗装ローンのメリットとデメリット!ローンは銀行がオススメ!
そもそもチョーキング現象はなぜおきる?
チョーキング現象が起こる原因を理解するには塗料の成分を知ることがカギ。
塗料の成分は主に合成樹脂+添加剤+顔料+(水または有機溶剤)で構成されています。
合成樹脂とは、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素などの種類があり、グレードによって耐候性にちがいがあります。
添加剤は、塗料に機能をもたせるために、配合されるもの。
防カビ、防藻など、さまざまな機能を持った塗料がありますが、ここでは割愛させていただきます。
そして、顔料!これがチョーキング現象の原因となるもの。
塗料は色のついているものと、透明なクリア塗料がありますが、多くの場合は外壁に色がついていますよね。
その塗料の色のもととなるのが塗料の成分である顔料。
顔料の中で多く使われるのが白色。白色の顔料には酸化チタンがつかわれます。
外壁に塗装された塗料は紫外線や雨風にさらされ劣化してきます。
その過程で白色顔料である酸化チタンが粉にもどっていき外壁の表面に表れます。
これが外壁についた白い粉、チョーキング現象の正体。
コレが正体! 外壁チョーキング現象!外壁をさわると手につく白い粉の正体!
このために白っぽい色の外壁に多く見られます。
わたしが見てきた外壁のなかには濃い色の外壁のチョーキング現象も多く確認しているので、白色以外の外壁にもチョーキング現象はおこります。
濃い色といっても多くの場合は白色顔料である酸化チタンが含まれているから。
ご理解いただけましたでしょうか?
チョーキング現象が起きる原因は白色顔料(酸化チタン)の劣化によるもの。
顔料を含まない塗料であるクリア塗料はチョーキング現象がおきません。
クリア塗装が向いているのはデザイン性の高いレンガ調のサイディングなど。
モルタル外壁の場合は、チョーキングの原因である紫外線にひょって発生するラジカルを制御する機能をもった塗料がおすすめ。
塗料はコスパで選ぶ! やっぱシリコン?外壁塗装の塗料の種類でプロがオススメの塗料とは?
チョーキング現象が起きる原因
外壁のチョーキング現象の多くは外壁に塗られた塗料が紫外線や雨風にさらされ劣化することによって起こります。
しかしながらチョーキング現象が起きる原因は経年劣化だけではありません。
あまり知られていませんが、塗装工事の手抜きやミスによっても起こる可能性があるのです。
危険!!注意!! 外壁塗装は手抜き工事が頻発!?プロが伝える手抜き塗装の手法
塗装時のミスや手抜き工事によって起こるチョーキング現象
塗料の最下グレードであるアクリル塗料でも5年以上はチョーキングをしない状態を保てるはず。
もし2年~3年でチョーキング現象が表れていたなら、それは塗装工事の手抜き工事や施工ミスが考えられます。
このように塗装作業が原因でおこるチョーキング現象にはさまざまなものが考えられます。
ちょっとひどい塗装業者になると、故意に手抜き工事をして利益をあげようとするところもあるので注意が必要。
外壁塗装は高額なサービスなので、失敗したくないですよね?
外壁塗装を成功させるのためには、業者えらびに。すべてかかっていると言えます。
そうはいっても、外壁塗装の優良業者を、どうやって探していいのかわからないのではないでしょうか?
業者選びは本当にむずかしく、わたしもハッキリとしたことが言えなくて申し訳ありません。
しかしながら、業者選びにはちょっとしたコツのようなものがあるので、そちらを下の記事でお伝えしています。是非ごらんください。
優良業者を探す! 外壁塗装の優良業者はどこにいる?プロが伝える業者選びのポイント
今すぐ! 外壁塗装の一括見積!比較ランキング!プロ推薦!おすすめトップ3!
チョーキング現象!外壁塗装にオススメな塗料とは?
外壁塗装で使用される塗料にはさまざまな種類があります。
グレード | 耐用年数 | 施工単価/㎡ | 代表的な塗料名称 【ニッペ】日本ペイント 【カンペ】関西ペイント |
---|---|---|---|
アクリル系 | 5~7年 | 1,200~1,600円 |
【ニッペ】ケンエース、オーデグロス
【カンペ】アレスアクアグロス 【エスケー】水性コンポアクリル、プリーズコート |
ウレタン系 | 8~10年 | 1,800~2,200円 |
【ニッペ】水性ファインウレタンU100
【カンペ】アレスアクアレタン、セラMレタン 【エスケー】クリーンマイルドウレタン |
シリコン系 | 10~15年 | 2,500~3,000円 |
【ニッペ】ファインシリコンフレッシュ、ハナコレクションシリーズ、サーモアイSi
【カンペ】セラMシリコンⅢ 【エスケー】クリーンマイルドシリコン、クールタイトSi、ヤネフレッシュSi |
ラジカル制御 | 12~15年 | 2,500~3,000円 |
【ニッペ】パーフェクトトップ
【カンペ】アレスダイナミックTOP 【エスケー】エスケープレミアムシリコン |
フッ素 | 15~20年 | 3,500~4,800円 |
【ニッペ】ファイン4Fセラミック、サーモアイ4F
【カンペ】セラMフッソ 【エスケー】クリーンマイルドフッソ、クールタイトF 【AGCコーテッック】ルミステージ |
光触媒 | 15~20年 | 4,200~5,000円 |
【ピアレックス・テクノロジーズ】ピュアコートANプラス
|
無機塗料 | 20~25年 | 4,500~5,500円 |
【ニッペ】ダイヤモンドコート、アプラウドシェラスターNEO
【カンペ】ムキフッソ 【エスケー】セラミタイトペイント、スーパーセラタイトF 【アステックペイント】無機ハイブリッドコートJY、スーパーシャネツサーモF |
塗料には時代によって流行のようなものがあるのですが、現時点でのオススメ塗料は「ラジカル制御型」の塗料。
塗料の劣化因子であるラジカルをコントロールすることでチョーキング現象が起きにくくなっています。
ラジカル制御型塗料については下の記事に詳しくまとめてあるのでご覧ください。
コスパ最強! ラジカル塗料とは?外壁塗装のプロが解説するメリット&デメリット
外壁やコーキングにヒビ割れが発生していませんか?
チョーキング現象が主な原因で雨漏りがしたり、お住まいの構造自体に重大なダメージをおうようなことは考えづらいのですが、外壁にできてしまったヒビ割れは話が別。
放置は危険! 外壁のヒビ割れを放置は危険!ヒビ割れ放置がダメな3つの理由!
チョーキング現象が起きているということは、お住まいはある程度年数を積み重ねてきた建物であることが多く、ヒビ割れが発生していることも珍しくありません。
外壁だけでなく、コーキングも経年劣化によってヒビ割れをおこします。
重要! サイディングはコーキングの打ち替えが必須!プロが伝える外壁塗装
このようなヒビ割れは、場合によっては雨水が外壁内に侵入して、建物に重大なダメージを与えていくことも十分想定できます。
外壁やコーキングのヒビ割れについては、下の記事に詳しくまとめてありますので、必ず目を通してください。
必ずチェック! 外壁にヒビ割れを見つけた!現役プロが伝えるヒビ割れ対処法!
外壁にチョーキング現象を確認したらDIY補修する前に塗装業者に診断してもらう。
外壁に発生した白い粉の正体は塗料が劣化したもの。手や服などについたりして、ちょっと面倒ですよね?
高圧洗浄で洗い流すことで、維持的に白い粉が付着しなくなるかもしれませんが、それでは根本的な解決には、なりません。
やはりチョーキング現象を解決するには、外壁塗装をおこなうことが唯一の解決方法。
あなたは外壁塗装に関心をおもちですか?
関心は、あっても外壁塗装に関して不安な事やわからない事がありますか?
予算がどのくらいかかるのか知りたくありませんか?
外壁塗装の業界にはびこる悪徳業者が心配ではないでしょうか?
外壁塗装を行うのであれば業者選定が本当に重要です。
あなたの住まいの近くの優良業者を無料で紹介してくれる「一括見積サイト」の利用を検討ください。
「外壁塗装の一括見積サイト」にはあらかじめ独自審査を通過した優良業者だけが在籍。
そのため悪徳業者にだまされて手抜き工事をされたり、ぼったくりにあうようなことがありません。
外壁塗装の一括見積サイトは他にもメリットがたくさん!
下のリンクボタンから一括見積サイトを利用するメリット&デメリットをご覧ください。