ラジカル塗料とは?外壁塗装のプロが解説するメリット&デメリット

ラジカル塗料ってなに? 外壁塗装
  • ラジカル塗料を塗装業者にすすめられた
  • ラジカルってなに??
  • コストパフォーマンスの良い塗料を探している

「ラジカル塗料って一体なに??」

塗料にはグレードがありグレードが上がるにつれて価格も高くなります。

グレードは塗料に使用される樹脂の種類で分類できるのですが「ラジカル」は樹脂ではありません。

「ラジカルというのは劣化因子の名称」

この劣化因子を抑制する技術を使った塗料がラジカル制御型塗料。

2012年に発売された比較的新しい塗料で、耐用年数はシリコンとフッ素の中間に位置づけされています。

わたしはこれまで数多くの一戸建ての外壁塗装をおこなってきました。ラジカル制御型塗料は2015年から本格的に使いはじめ、外壁塗装を希望される方におすすめしている塗料です。

この記事はわたしの経験をふまえラジカル制御型塗料のメリット、デメリットをまとめたものになります。

そもそもラジカル制御型塗料とは?

ラジカル制御型塗料ってなに?
ラジカル塗料ってなに??

ラジカルは劣化因子の名称であってシリコン、フッ素などのように樹脂の名称ではありません。

ラジカル塗料というのは劣化因子であるラジカルを抑制する機能をもった塗料の事で正式にはラジカル制御型塗料とよばれます。

この技術により従来の塗料と比較すると塗膜が長持ちするようになりました。

  • ラジカルってなに?
  • ラジカル塗料の仕組みと技術
  • これまでの塗料との違い

ラジカルって何??

ラジカルというのは塗料に原材料でる顔料が紫外線や雨風の影響で発生する劣化因子の事。

塗料にはアクリル、シリコン、フッ素など使用される樹脂によってグレードがありますが「ラジカル」というのは劣化因子の名称で、樹脂の名称ではありません。

「ラジカル制御型塗料」という正式名称から推測できるとおりラジカル塗料というのは塗料を劣化させる原因であるラジカルの発生を抑制する機能を持たせた塗料。

ラジカル制御型塗料の仕組みと技術について

塗膜の劣化因子であるラジカルは無機顔料が紫外線、水、酸素の影響をうけることで発生増殖。劣化因子ラジカルは塗膜の分子構造を破壊するため塗膜の劣化がおこります。

「無機顔料が紫外線、水、酸素の影響を受けないようにすれば塗膜が劣化しないのでは?」

そこで無機顔料のバリア層を強化する技術が誕生。具体的には無機顔料の一種である白色顔料である酸化チタンの表面を処理。

ラジカル塗料が最初に発売されたのは2012年。酸化チタンの表面処理についてはこれ以前にも行われいるので、ラジカル制御型塗料というのは基本技術が応用されたもの。

ラジカル制御型塗料は無機顔料のバリア層を抜け出る劣化因子ラジカルに対しては光安定剤(HALS)で無害化する2重ガードになっています。

無機顔料は安価で、隠ぺい力、耐候性、耐薬品性にすぐれています。無機顔料の種類は少なく色合いは基本的に落ち着いた印象。そのため外壁塗料の顔料として適しています。着色顔料の主なものはチタン(白)黄鉛(黄)酸化鉄(赤)一方有機顔料は鮮やかな色を生み出しますが耐候性、隠ぺい力が低いという特徴があります。

これまでの塗料との違い

ラジカル制御型塗料は従来の塗料と比較するとチョーキング現象のような塗膜の劣化が起きにくくなったため同じグレードの塗料でも長持ちするようになりました。

これまで一戸建ての外壁塗装で主流だったシリコン系塗料。このシリコン系塗料よりシリコン系ラジカル塗料の方が耐用年数は長くなります。

従来のシリコン塗料の期待耐用年数は7年~10年。一方のラジカル制御型塗料では10年~15年くらいが期待できます。

ラジカルは塗料のグレードではありませんが、塗料の性能はシリコンとフッ素の間という位置づけ。

ラジカル制御系塗料の7つのメリット

ラジカル制御型塗料のメリット
ラジカル塗料のメリットとは??

ラジカル制御型塗料で外壁塗装を行うメリットは、塗膜が長持ちするのに従来のシリコングレードの塗料と大きな価格差がないという点。

外壁材の種類は色々ありますが、多くの外壁に使用できるのもメリットでしょう。

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  • 光沢が長持ちする
  • 作業性が良い
  • 外壁材の種類を選ばない
  • コストパフォーマンスが良い
  • チョーキング現象が起きにくい
  • ラジカル塗料は高性能、高機能
  • プロの評価が高い

光沢が長持ちする

ラジカル制御型塗料は耐久性耐候性に優れているため塗膜のツヤ、光沢も長持ちします。ラジカル塗料の製品は3分ツヤ、5分ツヤなど 艶を抑えた塗料も選べます。

ツヤを抑えることで落ち着いた印象になりますが、特にこだわりがないのであればツヤ有りがおすすめ。

ツヤを落とすために塗料に添加剤を(フラットベース)を混ぜるのですが、この添加剤の料が多いほど塗膜が弱くなる傾向にあるからです。

ラジカル塗料は作業性が良い

すぐれた性能の塗料でも作業性が悪いのでは手間がかかります。作業性は塗装費用に関係してくるので良いにこした事はありません。

外壁に使用されるラジカル制御型塗料の多くは水性。シンナー臭もなく塗りやすい塗料。

ローラーやハケで従来の外壁塗料と同じように塗装する事ができます。

新技術の塗料でもこれまでどおりに施工できるのはメリット。

外壁材の種類を選ばない

一戸建ての外壁材には種類があります。主流のサイディング外壁やモルタル、ALCなど…

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ラジカル制御型塗料は外壁材の種類を選びません。外壁材によって適切な下塗り塗料を選択することで、あらゆる外壁の上塗り塗料として使用する事ができます。

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コストパフォーマンスが良い

「ラジカル制御型塗料って高いんじゃないの?」

長持ちする塗料って高額なイメージがありますよね。たしかにシリコン系塗料と比較するとフッ素系は高額。その分フッ素は耐用年数が長いのがメリット。

価格は高いけどすごく長持ちする塗料がフッ素。

ではラジカル制御型塗料はというと、安くて長持ちする塗料といえます。

ラジカル制御型塗料はこれまで主流であったシリコン系塗料より少し高い程度。

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チョーキング現象が起きにくい

チョーキング現象は白色の顔料である無機顔料のひとつ「酸化チタン」が劣化しておこる塗膜の劣化現象。

ラジカル制御型塗料は無機顔料の劣化を抑制する技術。そのため代表的な塗膜の劣化現象であるチョーキング現象が従来の塗料と比較して起きにくいのがメリット。

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ラジカル塗料は高性能、高機能

耐候性・耐久性にすぐれたラジカル制御型塗料ですが、耐水性・耐薬品性も優秀。シリコン樹脂と組み合わせることで汚れにくい塗膜を形成します。

防カビ、防藻性の機能も備わっているので、長期にわたり清潔でキレイな外壁を維持することができます。

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プロが語るラジカル制御型塗料のメリット

ラジカル制御型塗料は塗りやすく、コスパに優れる塗料。これまで主流のシリコン系塗料と比較すると、ほんの少し費用が高くなる程度なのでラジカル制御型塗料の方をおすすめしたい。

わたしが使用し始めたのは2015年あたりですが、今のところ問題は起きていません。

ラジカル制御系塗料のデメリット

ラジカル制御型塗料のデメリット
ラジカル塗料にデメリット??

ラジカル制御型塗料はコストパフォーマンスにすぐれた塗料なのですが、いくつかデメリットもあります。

比較的あたらしい技術であるラジカル制御型塗料が最初に発売されたのは2012年。

従来の塗料と比較すると塗料の実績が豊富とは言えません。

  • 濃い色ではラジカル制御の効果が薄い??
  • 塗料の実績がまだ少ない
  • 手抜き工事では性能を十分発揮できない
  • プロが現場で実際に感じたデメリットとは?

濃い色だとラジカル抑制効果が微妙??

外壁で人気のある色はクリーム、ベージュ、グレー系など。このような色は顔料に酸化チタン(白色顔料)が使用されています。無機顔料である酸化チタンは比較的安価で耐候性が高いので塗料の原料に向いています。

その酸化チタン(白色顔料)を特殊コーティングして紫外線、雨、風の影響でラジカルの発生を抑制したものがラジカル制御型塗料。

そのため、白色顔料である酸化チタンをほとんど含まない色、真っ黒などはラジカル制御効果を発揮する事ができません。

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塗料の実績がまだ多くない。

日本ペイントからラジカル塗料ニッペパーフェクトトップが発売されたのは2012年。 15年の耐久性が期待できるラジカル制御型塗料なのですが実績はまだありません。

「本当に長持ちする塗料なの??」

個人的見解になりますが、ラジカル制御型塗料は通常のシリコングレードの塗料より長持ちすると思います。

わたしは2015年から住宅の外壁にはラジカル制御型塗料を使用していますが、いまのところ問題もなく塗膜にも特に劣化が見受けられません。

個人的にラジカル制御型塗料は好印象。実績がないのはデメリットかもしれませんが、大手塗料メーカーが開発した商品なので信用に値します。

手抜き工事では性能を十分発揮できない

外壁塗装の業界には手抜き工事を行う業者も少なからず存在します。手抜き工事の手口は色々ありますがその代表的なものとして塗料の希釈があります。

塗料には決められた希釈率があり、規定以上に希釈すると塗料は十分性能を発揮することができません。

ラジカル制御型塗料をも希釈しすぎると、せっかくの性能を十分に発揮できないので外壁塗装を行う際には業者選定が重要になってきます。

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プロが感じたデメリット

いくら良い塗料でも施工する業者、職人によって耐用年数が左右される。よく見かけるのが塗料を規定以上に希釈する職人。下請けの塗装業者は施工単価が厳しい場合も多く、手抜き工事で利益をあげようとするところも。

ラジカル制御型塗料の性能を十分に発揮するためには、適切な下塗りの選定や下地処理ができる優良業者に依頼する必要があります。

優良業者を見つける方法! 外壁塗装の一括見積!比較ランキング!プロ推薦!おすすめトップ3!

ラジカル塗料とシリコン系塗料の違い

これまで主流であったシリコン樹脂塗料とラジカル制御型塗料を比較してみます。

塗料の技術と樹脂の比較になってしまうのですが、イメージをつかみやすいように表にしました。

  ラジカル制御型塗料 従来のシリコン系塗料
期待耐用年数 10年~15年 7年~10年
施工単価の目安 2,300円~3,500円/㎡ 2,100円~3,000円/㎡
実績

ラジカル制御型塗料の多くはシリコン樹脂を使用いているので、シリコンのメリットである防汚性、防水性、耐候性、塗膜性能も兼ね備えています。

ラジカル制御型塗料を使用して30坪くらいの一戸建ての外壁塗装の相場は90万円~120万円くらい。

従来のシリコン塗料より1割弱程度高くなる程度。

費用は依頼する業者によってかわってきます。

外壁塗装っていくら?? 【直伝!】外壁塗装の相場!自宅の塗替え相場が5秒でわかる!

各塗料メーカーのラジカル塗料

ラジカル制御型塗料は各塗料メーカーからさまざまな商品が発売されています。

  塗料名称 樹脂 溶剤
日本ペイント

 

 

パーフェクトセラミトップG 無機系 水性2液
ファインパーフェクトトップ アクリル 弱溶剤
パーフェクトトップ アクリル 水性
関西ペイント

 

アレスダイナミックTOP シリコン 水性
アレスダイナミックTOPマイルド シリコン 弱溶剤
エスケー化研

 

 

エスケープレミアムシリコン シリコン 水性
エスケープレミアム無機 無機系 水性
エスケープレミアムNADシリコン シリコン 弱溶剤
ロックペイント

 

 

サンフロンUV フッ素 弱溶剤
サンフロンアクア フッ素 水性
ハイパービルロックセラ シリコン 水性
菊水化学工業 キクスイロイヤルシリコン シリコン 水性
水谷ペイント

 

ナノコンポジットF フッ素 水性
ナノコンポジットW シリコン 水性
アステック スーパーラジカルシリコンGH シリコン 水性

外壁塗装のプロがすすめるラジカル塗料

各塗料メーカーが販売するラジカル制御型塗料はどれも優秀です。実際に外壁塗装を依頼する際には業者に塗料の選定はまかせてもいいでしょう。塗装業者によって得意な塗料があるからです。

わたしの施工実績と個人的な見解からオススメ塗料を言わせていただくなら「エスケープレミアムシリコン」「アレスダイナミックTOP」

弱溶剤塗料は耐候性は良いのですシンナー臭がします。近所の方のことも考えると水性を選択するべきでしょう。現代の水性塗料は高性能なので必要十分な耐候性を持ち合わせています。樹脂はシリコン系もものが費用対効果が高くおすすめ。

そのような条件をもとに有名塗料メーカーから選択、そしてわたしの実際塗装してみた感触から「エスケープレミアムシリコン」「アレスダイナミックTOP」をあげさせてもらいました。

あくまで個人的見解なので、ご了承ください。

まとめ:ラジカル制御型塗料は住宅の外壁塗装に向いている!

ラジカル制御型塗料は外壁塗装に向いている
ラジカル塗料は住宅の外壁塗装におすすめ!

ラジカル制御型塗料はこれまで主流であったシリコン系塗料より長い耐用年数が見込めます。価格も大きくかわらないのでラジカル制御型塗料を選ぶメリットは大きいでしょう。

しかしながら、いくら性能の良い塗料でも、手抜き工事ではその性能を十分に発揮することができません。

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