外壁の種類を見分ける方法をプロが直伝!住宅の90%占める外壁材?

外壁材の見分け方

「わが家ってどんな外壁材が使われているのかな??」

新築から10年。外壁塗装の時期に気になる方が多いのが自宅の外壁材の種類

外壁塗装は外壁材の種類によって使用する塗料や手間などがかわってきます。

これは塗装費用に関係してくること。

わたしがこれまで300棟以上の戸建住宅の外壁塗装を行うなかで、いろいろな種類の外壁をみてきました。

プロであれば外壁を見ただけで、どのような種類の外壁かすぐに判断することができます。

しかしながら一般のかたには自宅の外壁材がどういったものなのか特定するのは難しいことかもしれません。

このような方に向けて、この記事では外壁の種類の見分け方に焦点をあてて解説しています。

目次

一戸建てに多い外壁材の種類

一戸建て 外壁材
どの外壁材が一番使われている?

現在建てられる、日本の多くの一戸建ての外壁材はサイディング。

その割合は全国都道府県の住宅の9割近くを占めています。

2016年8月~2017年月に建てられた一戸建て住宅の使用外壁材を日本サッシ協会が調査したデータがあります。

そのデータによると

サイディング87.9%(窯業系が76.6%)
モルタル7.8%

データ参照:日本サッシ協会

このことから現在の日本家屋の外壁の多くはモルタルかサイディングどちらかである可能性が高いということがいえます。

一戸建ての多くを占める外壁材、サイディングとは

サイディング外壁
サイディング

現在建てられる多くの一戸建て住宅はサイディング。

パネル上の板を外壁にはっていき、隙間部分はコーキングによって処理されます。

メリットとしては、レンガ調、石目調などのデザイン性の高い外壁が低コストで実現できるという点。

モルタルと比較すると工事期間も短くなるため、現在多くの建物に採用されています。

サイディングといっても4種類ほどに分類できるのですが、ほとんどは窯業系。

窯業系サイディングとは主な原料はセメントとけい酸カルシウム・繊維・混和剤を成形、高圧処理して製造される板状の外壁材。

戸建てといえば、モルタル外壁!という時代があった。

モルタル外壁
モルタル外壁補修中

現在はサイディングに押されてモルタル外壁の一戸建ては数が少なくなりました。

1980年代くらいまではモルタル外壁が多かったので、外壁塗装を行う住宅はモルタル外壁がまだまだ多い状況。

モルタル外壁とは防水紙の上にラス網をはり、その上からモルタルを塗ったもの。
モルタルとはセメント+砂+水。

モルタルが乾燥した後に、塗装や左官(ジョリパットなど)で仕上げられます。

塗装の代表的な仕上げが

吹付けリシン、吹付けスタッコ、吹付けタイル

モルタルはサイディングと比較すると外壁がしあがるまでに手間がかかります。

そのうえモルタル外壁はヒビが入りやすいという特徴があるので、現在はサイディング外壁の普及率が高くなっています。

戸建て外壁の種類を見分ける方法

外壁材の見分け方
外壁の種類を見極める方法

あなたの自宅の外壁はサイディングかモルタルの可能性が高いです。

ここではこの2つの種類の外壁の見分け方をお伝えします。

モルタル外壁の場合、数種類の仕上げ方法があるので、そちらも合わせて解説いたします。

サイディング外壁の見分け方

サイディングの見分け方
サイディングの見分け方とは…

サイディングには材質の違いによる種類がある事はさきほどもお伝えしました。

その中でももっとも普及率の高い窯業系サイディングにまとを絞って見分け方をお伝えします。

  • サイディング材同士がコーキングで処理されている
  • 高さ約3メートルくらいの位置に目地がある(縦張り)
  • 外壁を叩いてみる

サイディング材同士がコーキングで処理されている

サイディングは板状の外壁材を張り合わせていき、目地を設けます。

その目地はコーキングで処理されるます。

外壁材の色に近いコーキングを使用しているはずなので、わかりずいらいかもしれませんが、目地とおもわれる箇所を指で押してみてください。
ゴムのような感触があるはずです。

コーキングが劣化している場合、弾力性が失われているので、そのような感触がないかもしれません。

しかしながらコーキングが劣化して割れているような場合は、そこがひと目で目地だとわかるはず。

必須! サイディングとコーキングの密な関係性!プロが伝える外壁塗装

高さ約3メートルくらいの位置に目地がある(縦張り)

サイディングの施工方法は大きく2種類にわけられます。それが縦張りと横張り。

サイディングの長さ約3メートルなので縦張りの場合一階部分と二階部分の間につなぎ目ができます。

このつなぎ目は水切り板金などで処理されている事が多いので、このような外壁はサイディングだとすぐに見分けが付きます。

外壁材をたたいてみる

手や適当な外壁を傷つけないようなもので軽くたたいてみてください。くれぐれも怪我に注意。

サイディングは板状の外壁材なので、たたくと板をたたいているような音がします。

よくわからない場合は場所をかえて数カ所たたいてみてください。

たた場所によって音がちがうのではないでしょうか。

硬いような音がするところはサイディングの下に木材がはいっているため。

見違えるほどキレイに サイディングを外壁塗装したい!プロが教えるサイディング塗装!

モルタル外壁の見分け方

モルタル外壁のひび割れ
窓まわりはひび割れをおこしやすい…

モルタル外壁の特徴として、ひび割れがしやすいという点があげられます。

外壁塗装の時期である10年目を迎えるころには、どこかしらひび割れをおこしている可能性があります。

窓などの周りは、ひびが入りやすいので確認にしてみてください。

放置は危険! 外壁にヒビ割れを見つけた!現役プロが伝えるヒビ割れ対処法!

大きなひび割れがある場合、中をみるとモルタル色になっているので、すぐにわかると思います。

モルタル色をしていれば一目瞭然で見分けがつくのですが、塗装によって仕上げられているので建物によって色がちがいます。

表面の質感もさまざま。

モルタル外壁の多くは目地がありません。

古い建物ではひび割れ防止のためモルタル外壁でも目地がある事もありますがコーキング処理されていないので目地は凹んだ状態になっています。

モルタル外壁って? モルタル外壁を塗装する!熟練の職人が語る外壁塗装

吹付けリシン仕上げ

吹付けリシン
吹付けリシン

砂(骨材)を塗料に混ぜて、専用のガンで外壁に吹き付ける塗装工法。

そのため表面にまんべんなく砂粒がついたような模様になっています。

手で触るとザラザラした感触。

強く触ると少し痛いと感じるかもしれません。外壁塗装を一度もおこなったことがなければリシン外壁はツヤがないのも特徴。

リシン外壁をキレイに リシン外壁の塗り替え!プロが伝えるリシン外壁塗装!

吹付けスタッコ仕上げ

吹付けスタッコ
画像引用元:エスケー化研

吹付けリシンのように砂(骨材)が混ざった塗料を外壁に吹き付けて仕上げます。

リシン外壁と比較すると塗膜が厚いのが特徴。

凹凸がおおきい模様で表面に砂粒のようなものが見えれば吹付けスタッコの可能性大。

吹付けタイル仕上げ

吹き付けタイル
吹付けタイル(ヘッドカット)

シーラー、主剤(タイルベース)、上塗りと3工程が基本。

リシンやスタッコのように砂(骨材)が入らないので表面がつるっとしています。

外壁面の模様がスタッコと似通っている事もありますが、表面がツルッとしているのが吹き付けタイル。
ザラっとしていれば吹付けスタッコ。

左官ジョリパット仕上げ

職人がコテやローラーなどを使ってモルタルのような塗材で外壁を仕上げる工法。仕上がりはツヤがないのが特徴。

さまざまな模様のパターン、色があるので見分け方を一言で言い表すのは困難。

外壁にコテでつけた扇模様、クシで引いたような模様、色がまだらなどの特徴があればジョリパットと思っていいでしょう。

まだまだある!一戸建ての外壁材の種類

外壁材種類はいろいろ
外壁材はサイディングやモルタルだけじゃない!

現在の日本の住宅の外壁はサイディングとモルタルが多くを占めています。

しかしながら、外壁材はこの2種類だけではありません。

ALC外壁の見分け方

ALC外壁
ALC外壁

ALCとは軽量気泡コンクリート。原材料に珪石、セメント、生石灰、アルミ粉末をふくんでいます。

耐火性、断熱性に優れコンクリートより軽量であることなどがALCのメリット。

ALCはパネル状なので合わせ目はコーキングで処理されています。

陸屋根の事が多いので屋根部分が平らなため四角いかんじの建物になります。

下見板張り外壁の見分け方

下見板
下見板

平たい木の板を横張りにして外壁をつくる工法。下見板の中にもいくつか種類があり見た目が違います。

しかしながら、外壁が木材であることはひと目でわかるので、見分けるのは難しくないでしょう。

外壁材は塗装することで長持ちする!

外壁材に適した塗装
外壁塗装は必ず必要!!

一戸建ての多くの外壁は塗装が可能。外壁塗装は一戸建てにお住いのあなたにとって必ず必要な工事といっていいでしょう。

どんな種類の外壁でも紫外線や雨風の影響で少しづつ劣化していきます。

外壁材が劣化の進行を食い止めるため、自宅の防御力をあげるための工事が外壁塗装。

住まいを守るために必要な外壁塗装ですが、工事完了後は自宅が見違えるようにキレイになります。住まいがキレイになるのも外壁塗装の醍醐味。

外壁塗装を行う時期は新築から10年、または前回の外壁塗装から10年が目安。

10年以上経過している場合は優良業者を見つけてできるだけ早く外壁塗装を行ってください。

住まいの防御力アップ! 外壁塗装が必要なたったひとつの理由!プロが必要性を詳しく解説!

外壁塗装は外壁材の種類を適切に見分けられる業者をさがす

優良業者をさがす
業者えらびがすべて!

外壁塗装は外壁材の見極めが大切。それによって業者は塗料や工法を選択します。

外壁材の見極めを間違うと、後に外壁の塗膜が膨れてきたり、はがれてきたりすることもあります。

このような外壁塗装の失敗をしないためには評判の良い優良業者に住まいの塗装を依頼する必要があります。

外壁塗装を行う上で一番重要なのが業者選び。そして難しいのも業者選び。

外壁塗装の依頼先にはいくつかのタイプがあります。

外壁塗装業者 プロのコメント
大手ハウスメーカー 保障面で安心できるイメージ
塗装工事は下請け業者
外壁塗装工事費用はかなり高い
プロのオススメ度
2.8

詳細 え!ハウスメーカーの外壁塗装が高すぎ!依頼するメリットはあるの?
工務店系 塗装工事以外のリフォームも頼める
塗装工事は下請け業者
外壁塗装工事費用は高め
プロのオススメ度
3.5

詳細 外壁塗装を工務店に依頼するメリットはある!?プロが語る裏事情!
外壁塗装の営業会社
とびこみ営業など良いイメージがない
塗装工事は下請け業者
外壁塗装工事費用は高い
プロのオススメ度
2.5

ホームセンター
家電量販店
外壁塗装の費用は高め。
そもそも業種が違うので外壁塗装の依頼先として疑問
プロのオススメ度
3

詳細 ホームセンターで外壁塗装を依頼!メリットある?プロの回答は!?
地域の外壁塗装業者
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まとめ:一戸建ての外壁の種類はサイディングが多かった!

1980年代くらいまではモルタル外壁が全盛。

その後、住宅の外壁はサイディングへ。

現在多くの建物で採用されている窯業系サイディングはデザインも豊富で軽く、施工性がよく初期費用も安いのが特徴。

サイディングの見分け方は目地のコーキング。
モルタル外壁には目地がなく様々の塗装工法で仕上げられています。

外壁塗装を依頼するい際は外壁の種類を適切に見極められる優良業者を選んでください。

あらかじめ優良業者のみが在籍する「一括見積りサービス」を利用することで業者選びの失敗がなくなります。

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