シリコン塗料で外壁塗装!相場費用、単価はいくら?特徴もプロが解説!

  • 外壁塗装にシリコン塗料を塗装したい!
  • シリコン塗料の費用相場、単価が知りたい!
  • 業者のシリコン塗料の費用、単価は適正価格?

自宅の外壁塗装を考えたときにどんな塗料で塗装したら良いのか悩みますよね。

シリコン塗料は各メーカーからさまざまな製品が発売されています。

住宅の外壁塗装にはシリコン塗料が良いって聞いたけど本当?

塗装のプロ
塗装のプロ

シリコン塗料は費用対効果が高く外壁塗装におすすめ塗料です。

シリコン塗料で外壁塗装を行った場合の費用相場はいくらくらいですか?

塗装のプロ
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30坪くらいの建物であれば80万円~120万円くらいが費用相場、適正価格です。

 

わたしはこれまで多くの住宅をシリコン塗料で塗装してきました。

塗料は使用される樹脂によって耐用年数が変わりますが、10年サイクルで外壁塗装を行う場合、シリコン系塗料は住宅塗装におすすめな塗料。

この記事ではシリコン塗料の相場費用、単価にくわえシリコン系塗料のメリット&デメリットをプロ目線でお伝えしています。

目次

シリコン塗料とは?外壁塗装で使用されるシリコン塗料の特徴と種類

シリコン塗料は外壁塗装にうってつけ!

そもそもシリコン塗料とは??その特徴を塗装のプロが解説。

塗料の主な原料は、溶剤+顔料+樹脂+添加剤。

シリコン塗料とは塗料にシリコン樹脂が配合されているものを総合してシリコン塗料とよばれます。

塗料に対するシリコンの配合率パーセンテージは1%でも20%でもシリコン塗料として発売されいるので一言にシリコン塗料といってもその性能はピンからキリ。

そのため、どのメーカーのどのシリコン塗料を住宅塗装に使用するかは信頼できるプロにまかせるのがベター。

塗料の樹脂でシリコンとよばれているのは厳密にはシリコーンというシリコン原子を使用した化合物になります。

シリコーンはケイ素(Si)と酸素(O)が結合したシロキサン結合とよばれる分子構造をしています。

シロキサン結合:Si+O+Si

ガラスや石英もシリコーンと同じ分子構造です。

このシロキサン結合は原子同士の結合力強いのが特徴。

紫外線、熱、雨風などの影響で分解されづらいシリコーン樹脂は外壁や屋根に使用する塗料として適しているのです。

外壁塗装に使用されるシリコン塗料の種類

外壁塗装で使用されるシリコン塗料は溶剤の種類(水性または油性)や1液タイプ、塗料を使う直前に硬化剤を混ぜる2液型タイプで分類できます。

水性一液型
主に外壁で使用される。
塗料の臭いがキツくない。
水性二液型
弱溶剤一液型
主に屋根で使用される。
シンナー臭がする。
弱溶剤二液型

水性シリコン系より溶剤シリコン系の方が耐用年数は長め。とはいえ近年水性塗料の性能は格段に飛躍していて耐久性が向上しています。

シンナーで希釈するタイプの溶剤系は臭いがキツいために外壁に塗装する事は少なくなりました。

外壁に関しては水性シリコン系塗料がベストな選択。

外壁に使用される水性シリコン塗料の中には期待耐久年数が10年を超えるものあります。

次回の外壁塗装の時期まで塗料の性能を維持できるので安心して使用できる塗料といえます。

屋根に関しては紫外線や雨風の影響をダイレクトにうけるので、耐久性の高い弱溶剤2液型シリコン系塗料を使用するのがベター。

シリコン塗料で外壁塗装!坪数別の費用相場、単価は?

外壁の塗装費用は(面積×単価)で計算されます。

塗料のグレード別の単価目安は以下の表のとおり

グレード 耐用年数 施工単価/㎡ 代表的な塗料名称
【ニッペ】日本ペイント
【カンペ】関西ペイント
アクリル系 5~7年 1,200~1,600円
【ニッペ】ケンエース、オーデグロス 
【カンペ】アレスアクアグロス
【エスケー】水性コンポアクリル、プリーズコート
ウレタン系 8~10年 1,800~2,200円
【ニッペ】水性ファインウレタンU100
【カンペ】アレスアクアレタン、セラMレタン
【エスケー】クリーンマイルドウレタン
シリコン系 10~15年 2,500~3,000円
【ニッペ】ファインシリコンフレッシュ、ハナコレクションシリーズ、サーモアイSi
【カンペ】セラMシリコンⅢ
【エスケー】クリーンマイルドシリコン、クールタイトSi、ヤネフレッシュSi
ラジカル制御 12~15年 2,500~3,000円
【ニッペ】パーフェクトトップ
【カンペ】アレスダイナミックTOP
【エスケー】エスケープレミアムシリコン
フッ素 15~20年 3,500~4,800円
【ニッペ】ファイン4Fセラミック、サーモアイ4F
【カンペ】セラMフッソ
【エスケー】クリーンマイルドフッソ、クールタイトF
【AGCコーテッック】ルミステージ
光触媒 15~20年 4,200~5,000円
【ピアレックス・テクノロジーズ】ピュアコートANプラス
無機塗料 20~25年 4,500~5,500円
【ニッペ】ダイヤモンドコート、アプラウドシェラスターNEO
【カンペ】ムキフッソ
【エスケー】セラミタイトペイント、スーパーセラタイトF
【アステックペイント】無機ハイブリッドコートJY、スーパーシャネツサーモF

シリコン塗料が2,500円/㎡、外壁面積100㎡とすると、

2,500円(シリコン塗料の平米単価)×100㎡(外壁面積)=25万円

実際の外壁塗装には塗装費用の他に足場代や諸経費などがかかります。

■住まいの坪数別シリコン塗料の単価、費用相場と外壁塗装総額の目安

延床面積 外壁面積(㎡) シリコン塗装 2500円/㎡
外壁塗装総額(円)
20坪 79.2 198000~236700 554400~871200
30坪 118.8 297000~356400 831600~1306800
40坪 158.4 396000~475200 1108800~1742400
50坪 198 495000~594000 1386000~2178000
60坪 237.6 594000~712800 1663200~2613600

あくまで相場費用は目安なので地域や業者によってシリコン塗料の外壁塗装の価格はかわります。

外壁塗装の内訳を知りたい! 外壁塗装の見積書!優良業者はココが違う!プロ目線の良い見積書とは?

外壁塗装でシリコン系塗料を塗装するメリットとデメリット

シリコン塗料のメリット&デメリット
シリコン塗料のメリット、デメリットとは??

外壁塗装でシリコン系塗料を使用するには多くのメリットがあります。

しかしながら世の中、万人に対して万能なものなどありません。

シリコン塗料は外壁塗装に向いている優れた塗料なのですが、人によってはデメリットに感じる部分もあるでかもしれません。

住宅の外壁塗装にシリコン系塗料を使用する5つのメリット

  • コストパフォーマンス抜群!
  • 外壁塗装の塗り替えサイクルにピッタリ
  • 汚れがつきにくい
  • 多くの建物で検証済みなので安心
  • ツヤが長持ちする

シリコン系塗料はコストパフォーマンス抜群

シリコン塗料は価格のわりに高性能なので、割安感があります。

アクリル系の塗料はたしかに安いのですが、耐用年数が4~7年程度と短いので、短い周期で建物の塗り替えを行う必要があります。

シリコンの上のグレードはフッ素ですが、シリコン以上のグレードは耐用年数も15年以上と長い塗料もありますが、価格も一気に跳ね上がります。

正しい施工方法でシリコン系の塗料を使用すれば、10年以上塗膜に問題が生じる事はありません。

シリコン系塗料は外壁塗装の塗り替えサイクルにピッタリ

外壁塗装の塗り替えサイクルは10年が目安。

シリコン系塗料は外壁に塗装した場合、10年~15年くらい、塗料としての機能を維持することができます。

理由がある! 【プロ目線】外壁塗装が10年はホント?10年には理由がある!

シリコンの下のグレードであるウレタン系塗料の耐用年数は8~10年くらいなので、外壁塗装の塗り替え周期10年と比較すると、ちょっと役不足。

シリコン塗料よりウレタン塗料の方が外壁塗装の費用が安くなるという情報も見かけますが、30坪くらいの住宅での価格差は数万円程度。

シリコン系塗料を選択したほうが賢明といえます。

シリコン系塗料は汚れがつきにくい

シリコン系塗料の塗膜は水をよくはじきます。塗装面を手で触るとわかるのですが、ツルッとした感じがします。そのため汚れが付きづらいのがメリット。

住まいの外観をできるだけ、キレイに維持したい方にはピッタリ。

シリコン系塗料は多くの建物で検証済みなので安心

シリコン系塗料は費用対効果が高いので、多くの住宅の外壁塗装に使用されます。

シリコン系の塗料が流行り出して10年以上経過しているので、以前シリコン塗料を使用した住まいを再塗装することも多くなってきました。

10年以上経過したシリコン塗料の塗膜は、さすがに塗りたてのツヤはないものの、ひどく劣化している状態ではありません。

シリコン塗料は実績が豊富なので、安心して使用できる塗料といえます。

シリコン系塗料はツヤが長持ちする

塗料を塗ったばかりはツヤがあってキラキラしています。

塗膜は紫外線や雨風の影響でだんだんとツヤ(光沢)を失っていきます。

このツヤ(光沢)がどれくらいの時間維持できるか?という事を「光沢保持率」といいJIS(日本工業規格)では3等級に分類され、シリコンは光沢保持率の高い1級に当てはまる塗料

JIS 促進耐候性 キセノンランプ法
等級 条件
主な塗料の種類
1級 照射時間2 500時間後 の光沢保持率が
80 % 以上
シリコン・フッ素
2級 照射時間1200時間後 の光沢保持率が
80 %以上
ウレタン・アクリル
3級
照射時間600時間後の 光沢保持率が
70 %以上

わたしの個人的な感覚になりますが、水性シリコン塗料で外壁を塗装した場合、日当たりの良い外壁面でも6年~7年くらいするとツヤがだんだんとなくなってくる印象。

日の当たらない場所などはツヤを維持しています。

フッ素系塗料のほうがツヤの持ちはいいのですが、費用と10年という塗り替えサイクルを考えると、やはりシリコン塗料の方がコストパフォーマンスに優れています。

住宅の外壁塗装にシリコン塗料を使用するデメリット

  • 外壁塗装の費用を安くしたい人には向いていない。
  • シリコン塗料はひび割れしやすい?
  • 塗り重ねができない?

シリコン系塗料は外壁塗装の費用を安くしたい人には向いていない。

なんらかの事情で、外壁塗装の費用をなるべく安くしたい方もいらっしゃいます。

「数年先には建て替える予定だけど、外壁が汚れているので、とりあえずキレイにしておきたい」

「外壁塗装を短いサイクル(5年~7年)で行いたい」

そのような方には、シリコンより下のグレードであるウレタンやアクリル系塗料を選ばれたほうが費用の節約になります。

今の住まいに長く住む予定の方、10年サイクルで外壁塗装を行う予定の方は、シリコン系の塗料を選択してください。

安いのに高品質!? 外壁塗装を少しでも安く!外壁塗装の費用を安くする方法とは!?

シリコン系塗料はひび割れしやすい?

「シリコン系塗料は硬い塗膜を形成するのでひび割れを起こしやすい」という情報をみかけます。

わたしが、シリコン系塗料の塗膜を検証した際に感じるのは、溶剤系の塗料は塗膜が比較的固いのですが、水性系シリコン塗料の塗膜はゴム質のような感じで、ある程度伸び縮みします。

水性シリコンを塗装して10年以上経過した外壁でも、塗膜に、ひび割れを確認したことは今まで一度もありません。
外壁材やコーキングの劣化によるひび割れは、この限りではありません。

放置は危険! 外壁のヒビ割れを放置は危険!ヒビ割れ放置がダメな3つの理由!

シリコン塗料の上には塗り重ねができない??

シリコン塗料の塗膜の上には、塗料が密着しづらいといわれています。たしかに、塗料の製造過程でもしシリコンの含有量を増やす過ぎた場合、密着しづらい塗料になります。

しかし、塗料メーカーも、再塗装時のことも想定して塗料を開発製造しているため、シリコン塗料で塗られた外壁の上に塗装しても問題になる事はありません。

わたしが実際に塗り重ねの検証をした結果も、密着性の悪さを感じる事はありませんでした。

シリコン塗料!メーカー別の代表的商品

外壁で使用される塗料の多くが、日本ペイント、関西ペイント、エスケー化研で製造されるもの。

3大塗料メーカーのシリコン系塗料を表にしておきました。塗料名をクリックすることでメーカーサイトの詳細が見れるようになっています。

塗料メーカー 塗料のタイプ 外壁塗料 屋根塗料
日本ペイント 水性一液

・スーパーオーデフレッシュSi
・DANエクセル水性シリコン上塗
・オーデフレッシュSi100Ⅲ

・水性シリコンセラUV
・ハナコレクション100水性

・ニッペ水性シリコンベストⅡ
水性二液 ・パワーオーデフレッシュSi
弱溶剤一液 ・ハナコレクション100ファイン
・ニッペ 1液ファインシリコンセラUV
・サーモアイ1液Si
・ファインシリコンベスト
・シリコンルーフⅡ
弱溶剤二液 ・ニッペ 高弾性ファインシリコンフレッシュ
・ニッペ ファインシリコンフレッシュ
・ハナコレクション200UVファイン
・サーモアイSi
・ファインルーフSi
関西ペイント 水性一液 ・アクアセラシリコンOne
・アレスアクアシリコンACⅡ
・アレスダイナミックTOP
水性二液 ・アレスアクアセラシリコン
弱溶剤一液 ・カンペ1液MシリコンHG ・アレスクール1液Si
・スーパークリスタルルーフペイント
・スーパーシリコンルーフペイント
弱溶剤二液 ・コスモマイルドシリコンⅡ
・セラMシリコンⅢ
・アレスクール2液Si
・アレスダイナミックルーフ
・スーパークリスタルルーフ ペイントハイブリッド
エスケー化研 水性一液 ・エスケープレミアムシリコン
・水性クリーンタイトSi
・水性コンポシリコン
・水性セラミシリコン
・セラミガードNEO
・水性クールタイトシリコン
・水性ヤネフレッシュシリコン
水性二液 ・水性セラタイトSi  
弱溶剤一液 ・エスケープレミアムNADシリコン
・一液マイルドシリコン
・一液ルーフスターシリコン
・エスケープレミアムルーフSi
弱溶剤二液 ・クリーンマイルドシリコン
・クリーンマイルドシリコンCR
・クールタイトSi
・ヤネフレッシュSi
・ヤネフレッシュSi

 

シリコン塗料の中でも外壁塗装のプロイチオシの塗料

プロお気に入りの塗料

わたしはこれまで、いろいろな種類のシリコン塗料を一般住宅の外壁塗装で使用してきました。

その中で印象がよく、費用対効果が高く感じられたのは外壁であればエスケープレミアムシリコン。

プレミアムシリコンはラジカル制御型とよばれている塗料。値段も手頃であらゆる人におすすめできる塗料です。

ラジカル制御型って? ラジカル塗料とは?外壁塗装のプロが解説するメリット&デメリット

スレート屋根であれば、遮熱タイプ塗料のエスケークールタイトSiなど。

雨樋や破風板、霧除けなどの付帯部にはロックペイントの2液型弱溶剤塗料「ユメロック」をこのんで使用しています。

シリコン塗料が優れた塗料でも手抜き工事では意味がない

すぐれた塗料も手抜工事では意味がない
外壁塗装にシリコン塗料を使用しても手抜き工事をされては意味がない!

シリコン系塗料に限った話ではないのですが、塗料の性能を十分に発揮するためには正しい塗装方法で行う必要があります。

いくら高性能のシリコン系塗料といっても、手抜き工事では意味がありません。

シリコン系の塗料を塗装する前の下地処理、下塗りも重要な工程。

この上塗り前の重要な工程で手抜き工事がされる事があります。

気をつけろ! 外壁塗装は手抜き工事が頻発!?プロが伝える手抜き塗装の手法

外壁塗装は作業内容、工程、金額など一般の方にとって不透明な部分が多いサービス。その分業者との信頼関係が重要。

信頼できる業者を見つける事ができれば、外壁塗装の成功は約束されます。

成功法則! プロ直伝!外壁塗装の業者の選び方!業者選びが成功のすべて!?

シリコン塗料で外壁塗装!失敗しないためには業者選びが重要!

外壁塗装のおすすめ業者
外壁塗装で失敗しないためには業者選びが大切!

シリコン塗料のような良い塗料を使用しても外壁塗装の作業が手抜きでは、台無しになってしまいます。

外壁塗装の悪徳業者のうわさをあなたも耳にしたことがあるのではないでしょうか?

悪徳業者は残念ながら実在します。

まちがって外壁塗装を悪徳業者に依頼してしまった場合、いくら高級な塗料を塗装しても本来の性能を十分に発揮させることはできません。

一戸建ての外壁塗装でプロがおすすめするシリコン塗料の性能を十分に発揮させるには優良業者に依頼する必要があります。

「外壁塗装の一括見積サイト」をご存知でしょうか?

一括見積サイトにはあらかじめ独自審査を通過した業者のみが登録をゆるされます。

そのため外壁塗装の業者選びに一括見積サイトを利用することで悪徳業者にだまされる心配がないのです。

しかも一括見積サイトは完全無料。紹介を受けた業者と必ず契約する必要もありません。

無料で優良業者を紹介してもらえる一括見積サイトでは多くの方が外壁塗装の業者選びに成功されています。

一括見積サイトには無料で優良業者を紹介してもらえる以外にもメリットがたくさん!

外壁塗装の業者選びで一括見積サイトを利用するメリットだけでなくデメリットについてもまとめた記事が下のリンク先でご覧になれます。

完全無料!業者選びで失敗しない!

まとめ:シリコン塗料は外壁塗装に向いている!

多くの外壁塗装の業者がシリコン系の塗料をすすめてくるはずです。

シリコングレードの塗料は一戸建ての外壁塗装にピッタリ。

シリコン系塗料の期待耐久年数は10年を超えるものもあるので、10年サイクルが理想な外壁塗装にピッタリな塗料といえます。

価格も、フッ素グレードと比較するとかなり安くなるので、費用対効果も◎

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