一戸建て住宅!屋根塗装の相場費用は?スレート屋根塗装にかかる費用

屋根は紫外線や雨風からわたしたちを守っています。屋根が劣化してくると雨漏りのリスクが高まってくるので定期的なメンテナンスが重要。

あなたの家も屋根塗装の時期だと思いますが、屋根塗装を行う際に一番気になるのが費用の事ではないでしょうか?

屋根塗装の費用は、屋根の面積や劣化具合などの状況によって前後し、塗装業者、使用する塗料によっても費用がかわってきますが、

一般的な延べ床面積30坪程度の建物であれば40万円台から60万円くらいです。

わたしは、これまで300棟以上の外壁塗装を行うなかで、数多くのスレート(コロニアル)屋根塗装を経験してきました。

その経験をもとにこの記事では、スレート(コロニアル)屋根塗装の相場や塗装工程、業者の選び方を解説しています。

目次

そもそもスレート(コロニアル)ってどんな屋根?塗装は可能??

スレート(コロニアル)屋根

スレート屋根材の原材料はセメント。軽くて、安く施工できるので、現在多くの住宅の屋根で使用されています。

スレート(コロニアル)屋根は軽量なので、耐震性が高いのがメリット。

屋根が重いと揺れが起こった際に建物にかかる負荷が大きくなります。自分のあたまの上に重いものがのっている状況をイメージするとわかりやすいと思います。

スレート(コロニアル)屋根の屋根の下には防水シートがはってあるので、2重に防水されています。

雨漏りがする場合、防水シートの劣化が原因として考えられます。築30年くらいになる住宅の防水シートにはよく劣化が見受けられます。

スレート屋根はコロニアルやカラーベストなどとも呼ばれますが、これらは同じものだと思って問題ありません。

コロニアルはクボタ(現ケイミュー)が発売した化粧スレート屋根材の商品名ですが、発売当初から爆発的なシェアを誇っていたので、スレート屋根の事をコロニアルと呼ぶようになりました。

カラーベストとはケイミュー株式会社のスレート屋根のシリーズ名称

一戸建てのスレート(コロニアル)屋根塗装の相場

屋根塗装には定価がありません。屋根塗装の費用は、屋根の面積やこう配(傾斜)、建物の面積、立地状況などによって費用が計算されますが、業者によって、価格差があります。

そのため、はっきりとした金額をお伝えすることができないので、目安になる金額をお伝えするので参考にしてください。

相場をしっておく事で、悪徳業者にだまされる確率が、グンと減ります。

屋根塗装の単価目安
屋根面積 ウレタン
1,800円/㎡
遮熱性シリコン
3,200円/㎡
フッ素
4,000円㎡
70㎡ 126,000 224,000 280,000
80㎡ 144,000 256,000 320,000
90㎡ 162,000 288,000 360,000
100㎡ 180,000 320,000 400,000
110㎡ 198,000 220,000 440,000
120㎡ 216,000 240,000 480,000
130㎡ 234,000 260,000 520,000
140㎡ 252,000 280,000 560,000
150㎡ 270,000 300,000 600,000

上記の表は塗装費用のみなので、実際は足場費用、諸経費などがかかります。

延べ床面積30坪くらいの住宅の屋根をシリコン系遮熱塗料で塗装した場合の想定して見積り例を作成したので、参考にしてください。

屋根塗装 見積もり例
工事名称 概要 数量 単位 単価 小計
足場 設置、解体、飛散防止ネット 240 800 192,000
高圧洗浄   70 200 14,000
下地処理 スレート材割れコーキング補修 1 20,000 20,000
タスペーサー   70 300 21,000
下塗り エスケー:マイルドシーラーEPO 70 1,000 70,000
中塗り エスケー:クールタイトSi 70 1,100 77,000
上塗り エスケー:クールタイトSi 70 1,100 77,000
諸経費   1 30,000 30,000
合計(税抜) 471,000

あくまで一例なので、依頼する業者や、その他の条件によって足場費用はかわってきます。

屋根塗装を塗装業者に依頼するさいは、2~3社から見積りをとって比較してください。

屋根塗装の依頼先は、外壁塗装とおなじ業者なので、申し込みに関しては下の記事を参考にしてください。

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一戸建てのスレート(コロニアル)屋根塗装の工程

屋根塗るだけなのに費用が高額なのはどうして?

塗装のプロ
塗装のプロ

屋根塗装には足場の設置の他にもいろいろ工程があるからです

 

屋根塗装の相場をしって「ちょっと高いな~」と思うかたもいらっしゃるでしょう。

しかし高額になるのには、理由があります。そのひとつが工程が多いこと。

  1. 足場設置
  2. 状況により、スレート材の差し替え
  3. 高圧洗浄
  4. トタン部の下塗り(さび止め)
  5. シーラー塗装
  6. タスペーサー
  7. 中塗り・上塗り

1.屋根塗装には足場設置が必要

屋根塗装にも足場が必要です。足場にかけるネットも必要になります。

むかしはお客様の予算の関係もあって足場を設置せずに行ったこともありますが、高圧洗浄のときの汚水や塗料が近所に飛散したりするので足場と飛散防止ネットは重要です。

そもそも足場がないと塗装職人が危険。

屋根塗装は屋根に作業するだけでなく、トタン部など足場から塗装しなくては危険な箇所もあります。

屋根だけの塗装の場合でも、外壁を塗装する際に設置する足場と大差ないので、足場費用もそれなりにかかります。
30坪くらいの住宅であれば足場費用の相場は15万円~20万円くらい。

屋根の傾斜のキツイ場合の足場

屋根の傾斜がきつい場合(急こう配)屋根の上にも足場を設置しないと塗装作業ができないため、その分足場費用は割高になります。

足場に関して、くわしく知りたいかたは下の記事を参考にしてください。

屋根塗装には足場が必要! 一戸建て外壁塗装!必ず足場は必要?足場がないと無理な理由とは?

2.スレート屋根材の差し替え

スレート屋根材に割れや腐食などの劣化症状が見受けられる場合、スレート屋根材の部分交換が可能。

スレート(コロニアル)屋根は幅1m未満の薄い板状のものを並べて防水シートの上にクギでとめられています。

クギはスレートの重ね目で見えなくなっているので、交換するさいには特殊な工具をスレートの隙間に差し込みクギを抜き、スレートを引き抜きます。

あたらしいスレート材は、クギでとめる事ができないために、ボンドで固定されます。

一般住宅の屋根塗装では、スレート材の部分交換は費用もかさむために、割れに対してはコーキングで対応している業者が多いですね。

3.屋根塗装の前に高圧洗浄を行う

高圧洗浄は重要な下地処理になります。

スレート(コロニアル)屋根は長年にわたりホコリやコケが付着しているので、水圧によってこれらの汚れをしっかり落とします。

汚れを落とさずに屋根を塗装すると高確率で塗膜がはがれてきます。

屋根の高圧洗浄の作業時間は半日くらい。もちろん屋根の大きさによりますが、30坪くらいのお宅であれば半日くらいで終わります。

高圧洗浄はガソリンエンジン式の機械を使用するので、作業中はエンジン音が騒音に感じられるかもしれません。

高圧洗浄って?? 外壁塗装の高圧洗浄って本当に必要?費用単価の相場はいくら?

4.屋根のトタン部の下塗り(さび止め)塗装

トタン部分をケレンし、下塗り(さび止め)を塗装しておきます。

下塗りを塗装しておくことで、上塗り塗料の密着性が高まります。

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5.スレート屋根にシーラー塗装

塗装面であるスレートと上塗りの塗料の密着性を高めるために、下塗りを行います。多くの場合、粘度の低いシーラーという下塗り剤を最初に塗装します。

スレート(コロニアル)の劣化が激しい場合は、下塗りが塗装面に吸い込まれてしまいます。そういった場合は、2度目のシーラー塗装を行います。

6.スレート屋根にタスペーサーをさす

タスペーサー

屋根を塗装するとスレート材どうしが重なる隙間が塗料で埋まってしまいます。

塗料でスレートの隙間が埋まると雨漏りの原因に。

本来、雨水の通り道になっている隙間を塗料でふさぐかたちになってしまい、毛細管現象によりスレート下に雨水が侵入します。

2次防水として機能するはずの防水シートが劣化していた場合、雨漏りする可能性が高くなります。

かつては、縁切りといって、屋根塗装後にスレートの隙間で乾いた塗料をカッターなどで切り、雨水のとおり道を確保していました。

この方法だと、屋根の塗装が仕上がったあとに、また屋根にのぼり作業をすることになるので、仕上がった屋根を傷つけたりする事もありました。

スレート材の中に侵入した塗料が完全に乾いてから縁切りする必要があるのですが、乾燥には時間がかかります。

このような作業効率の悪さから、現在のスレート(コロニアル)屋根の塗装にはタスペーサーが使用されています。

タスペーサーを使用したのにもかかわらず、雨漏りがした例

これまで数多くのスレート(コロニアル)屋根の塗装をしてきました。

その中でタスペーサーを規定どおりに使用したのにも関わらず、屋根塗装後に雨漏りしてしまった事があります。

原因として考えられるのは、2次防水である防水シートの劣化。

この防水シートはグレードにより耐久性にちがいがあるのですが、このお宅は、築30年くらいなので防水シートが機能していない可能性は十分あります。

このお宅は、過去にも2回屋根塗装をされており、この時が3回目の屋根塗装だったので塗料でスレート屋根材の重なり部分がうまっていました。

タスペーサーを規定使用料の1.5倍まで増やす事で、雨漏りは解決。

塗装のプロ
塗装のプロ

築30年以上のお宅はスレート屋根材の下の防水シートが劣化している可能性があります。
塗装以外のリフォームである「ふき替え」「カバー工法」なども視野に入れて業者と相談してください。

7.スレート屋根の中塗り、上塗り塗装

スレート屋根の上塗り作業中

おなじ種類の塗料を中塗り、上塗りと2回塗装して屋根の塗装作業は完成。

足場を解体するまえに、屋根塗装時の塗料がサッシやガラス等にとんでいないか?高圧洗浄時の汚れが外壁等についていないか?塗装面はしっかりしているか?などのチェックを行います。

屋根塗装って自分でできる?屋根塗装DIYについて

屋根塗装DIY
屋根塗装はDIY可能??

屋根塗装を自分でやってみたいという方もいらっしゃいますが、わたしはプロの目線からみて、おすすめできません。

屋根塗装は非常に危険な作業になります。

熟練した塗装職人でも屋根から落下する事があります。実際にわたしがしっている塗装職人も屋根から落ちています。

経験豊富な塗装職人でも危険な屋根塗装なので、もし、あなたが屋根塗装をDIYで行おうとしているのなら、いまいちど考えなおしてみてください。

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スレート(コロニアル)屋根は塗装できない場合もあります。

塗装できない屋根がある
屋根塗装が不可能な場合がある!

スレート(コロニアル)屋根の種類や劣化具合によっては、塗装では解決できない場合があります。

そういった場合、スレート屋根材を撤去し、あたらしい屋根材を施工するふき替えや、今のスレート(コロニアル)屋根を撤去せづ、その上に防水シートをはり屋根材を施工する「カバー工法」で屋根のリフォームをします。

2004年以前に建築された住宅のスレート(コロニアル)屋根にはアスベストが含有されている可能性が高いです。

アスベストを含むスレート材の撤去は費用がかさむために、カバー工法が人気になっています。

スレート(コロニアル)屋根のアスベストが問題になるのは、撤去時や激しく劣化している場合なので、現在アスベスト含有の屋根材の建物にお住まいでも、とくに問題ありません。

スレート屋根の塗装するなら外壁も一緒がお得!

スレート(コロニアル)屋根塗装の際屋根塗装で足場費用のしめる割合いは3分の1くらいになります。

外壁塗装の際にも足場の設置は必要。屋根と外壁を別々に塗装すると2重に足場費用を支払う事になってしまいます。経済的ではありませんね。

予算の都合や、外壁の劣化状況など、いろんな事情があるかもしれませんが、できる事であれば外壁塗装と屋根塗装はいっしょにやられた方がお得です。

一戸建ての屋根塗装はどこに依頼する??

屋根塗装のおすすめ業者
屋根塗装はどこに依頼する??

外壁塗装、屋根塗装で悪徳業者にだまされる方が後をたちません。

屋根塗装を成功させるには業者選びを慎重におこなう必要があります。

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業者選びで失敗しない!

まとめ:屋根塗装費用の相場は40万円代から60万円

屋根の劣化って気になりますよね。屋根の劣化は雨漏りの原因になるので、定期的なメンテナンスを行うことが大切。

屋根のメンテナンスを怠ると、高額な工事費用がかかる場合があります。

屋根塗装は、屋根のリフォームの中では安価に行える工事なので、築10年を目安に屋根塗装を検討されてください。

屋根塗装費用は、30坪くらいの建物であれば、40万円~60万円くらいです。はっきりとした屋根塗装の費用を知るには外壁塗装業者に見積り依頼する必要があります。

見積りは2~3社を比較するようにしてください。業者えらびで失敗するリスクが軽減されます。

屋根塗装の業者選びについては下の記事が参考になるので、ご覧ください。

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