屋根塗装!スレート屋根の塗装工程!外壁塗装のプロが徹底解説!

屋根塗装

屋根の塗装をお考えでしょうか?屋根は塗装によって寿命をのばす事ができます。

建物の中でも屋根は紫外線や雨風などの影響を受けやすいため、劣化しやすい箇所。

屋根がひどく劣化してしまうと、塗装では対応できなくなります。
そうなると屋根のふき替えやカバー工法などで対応しますが、高額な費用がかかります。

わたしは、これまで300棟以上の外壁塗装をおこなってきました。外壁塗装と屋根塗装を一緒にされる方がほとんどなので、屋根塗装の経験も豊富です。

住宅の屋根材にもいろいろな種類がありますが、その中でも塗装することの多い、スレート(コロニアル、カラーベスト)屋根との塗装工程について、お伝えさせていただきます。

わたしのプロとしての経験を踏まえた内容になっているので、参考になるはずです。

屋根塗装!屋根の材質によっては塗装に向かないものある

本題のスレート屋根の塗装工程に入る前に、住宅で使用されている屋根材の種類をご覧ください。

住宅の屋根の種類
屋根材名称 特徴 塗装
化粧スレート
〇軽量で施工費用が安い
×割れやすい
アスファルトシングル
〇軽量で割れない
×カビや汚れが付着しやすい
トタン
〇軽量、耐震性が高い
×耐用年数が短い
ガルバリウム鋼板
〇軽量、錆びにくい。
×防音性が低い
粘度瓦
〇耐用年数が長い
×施工費用が高額
セメント瓦
〇粘土瓦より施工費が安い
×割れやすい
銅板
〇塗装の必要がない
×施工費用が高額
×

住宅の屋根材にはこのように、さまざま種類がありますが、塗装する機会が多いのがスレート屋根とトタン屋根。

トタン屋根は耐用性の低さなどのデメリットから、最近は住宅で使用される事が少なくなってきましたが、塗装によるメンテナンスが有効な屋根材。

塗装の機会が一番多いのがスレート屋根。
コロニアル、カラーベストなどとも呼ばれていますが、同じものだと思ってください。

スレート屋根材は割れやすいのがデメリットになりますが、軽量で耐震性が高く、施工費用も比較的安価なために、近年、多くの住宅で使用されている屋根材です。

この記事では、塗装する機会の多い「スレート屋根」「トタン屋根」の塗装工程をお伝えさせていただいてます。

屋根の塗装工程を知っておくことで、手抜き工事のリスクを回避できる可能性が高まります。

屋根塗装の必要性!屋根塗装を行うべき理由とは!?

スレート(コロニアル)屋根はメンテナンスを怠ると劣化により防水機能を失い雨漏りの原因になります。

雨漏りがしている状態になってしまうと、塗装だけでは解決できない場合も。

そういった場合は、屋根のふき替えやカバー工法で対応することになりますが、塗装と比較すると費用が高額になります。

屋根のリフォームにもいろいろありますが、ほかの工事と比較すると塗装工事は比較的安上りなので、劣化する前におこなっておきたい工事。

スレート屋根(コロニアル)屋根塗装の工程

多くの住宅に採用されているスレート(コロニアル)屋根の工程の一例です。

  1. 足場設置
  2. 高圧洗浄
  3. 劣化したスレート屋根材を交換
  4. トタン部ケレン、さび止め
  5. シーラー
  6. タスペーサー
  7. 中塗り、上塗り

1.屋根塗装には足場の設置が必要

急こう配の場合の屋根足場

屋根塗装には足場必要ないとおもわれている人も多いでしょう。足場がなくてもハシゴで屋根の上に登ることはできますが塗装作業をするとなると足場が必要。

足場があることで職人が屋根から落下するリスクが軽減されます。

塗装前の高圧洗浄のときには、屋根の汚れが高圧によってとばされるので、近所に汚水がとんでしまいます。足場にネットや飛散防止のための養生をすることで近所へ配慮することでトラブルを避けることができます。

そもそも、屋根塗装時に足場がないとキチンとした作業ができません。

職人の安全面、作業性、近所へのマナー、トラブルの回避などの観点から屋根塗装の足場は必要。

足場に関してくわしくまとめた記事がありますので、ごらんください。

2・高圧洗浄

高圧洗浄によって、屋根に長年にわたって付着した汚れを洗い流します。塗装面の汚れを落とすことで、塗料の密着性を高めます。汚れを落とさずに塗装すると、短い期間で塗料がはがれてしまう可能性が。

屋根の高圧洗浄をすると汚水で建物も汚れるので、屋根だけでなく建物全体を洗い流します。

3.劣化したスレート屋根材を交換

スレート材に割れや腐食などの劣化状況によっては、スレート材を部分的に交換することもあります。2004年以前に建築された住宅のスレート屋根材にはアスベストが含まれている可能性が高いです。

そういった場合はアスベストを扱える業者である必要があります。

このような事情から、スレート材の割れはコーキングで処理する業者がほとんど。

4.トタン部ケレン、さび止め

スレート屋根材にはシーラーを塗装しますが、屋根にはトタン部分もあるので、トタンに適した下塗り塗料(さび止め)を塗装します。

塗装前にトタンを紙ヤスリなどで細かいキズをつけておくことで、塗料が密着しやすくなります。

5.シーラー塗装

スレート屋根材部分にシーラーを塗装します。

スレート屋根材が劣化していると、シーラーが塗装面に吸い込まれてしまいます。そのような状況の場合にはシーラーをもう一度塗ります。

6.タスペーサーを入れる

スレート(コロニアル)屋根材どうしの重なった部分の隙間が塗料で埋まってしまうと雨漏りが発生する可能性があります。

スレート材の中に入り込んだ雨水が、塗料によりせき止められて、外へ排出するはずの雨水が毛細管現象によって、スレート内部に侵入。

スレート下には2次防水である防水シートが敷かれていますが、この防水シートが劣化している場合、建物内部に雨水が侵入し雨漏りの原因に。

このような状態になると、スレート(コロニアル)屋根の下地の木材もかなり痛んでいる可能性がたかいです。

7.中塗り、上塗り

専用の塗料で2回塗りして完成。

塗料は、遮熱性の2液型の油性塗料が価格と耐久性、性能面でおすすめ。

屋根塗装の相場に関しては、下の記事を参考にしてください。

屋根塗装の工程を理解する事で手抜き工事が防げる

外壁塗装、屋根塗装は手抜きをする業者が多いと言われています。

実際にわたしも手抜き業者のうわさを耳にすることがあります。

しかし、前もって塗装工程をある程度しっておけば、あからさまな手抜き工事から身をまもることができます。

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屋根塗装は、外壁塗装といっしょに行うのがお得!

外壁塗装をされる方のほとんどが、屋根のリフォームを同時に行っています。

屋根のリフォームとは塗装だけでなく、ふき替えやカバー工法の場合もあります。屋根の劣化状況で、塗装で収まるのであれば、一番安上がり。

屋根のリフォームと外壁塗装を別々の時期に行うと、足場代が2重にかかてしまうので、一緒にやってしまったほうがお得です。

30坪くらいの建物であれば、15万円~20万円くらいの足場代の節約になります。

屋根塗装を安心してまかせられる業者えらび

屋根塗装の成功は業者選びがカギ。屋根塗装は外壁塗装業者がおこないます。外壁塗装の申し込み先は、営業形態によってわけることができます。

外壁塗装業者 プロのコメント
大手ハウスメーカー 保障面で安心できるイメージ
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そもそも業種が違うので外壁塗装の依頼先として疑問
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