あなたの大切なお住まいの外壁のヒビは、ひょっとすると深刻なものかもしれません。
冒頭から不安にさせてしまって申し訳ありませんが、外壁のひび割れを放置しておくと、建物事態の劣化が早まり、普及するのに多くの手間や費用がかかることに。
わたしは、これまで300棟以上の建物の外壁塗装を行ってきた経験があります。
多くの建物の塗装工事を行ってきた中で、さまざまなヒビ割れを補修してきました。
自宅の外壁のひび割れは気になりますよね?
一言に「ひび割れ」といっても、その亀裂の大きさによって深刻度合いがきまります。
すぐにひび割れの対処が必要なものや、それほど急がなくてもいいひび割れがあります。
この記事は、わたしの外壁のひび割れ補修経験をふまえ、外壁のひび割れについてまとめた内容になっています。
外壁にひび割れが発生する4つの原因と対処法
お住まいの建物はモルタル外壁でしょうか?
モルタル外壁は耐火性にすぐれているのですが、ヒビ割れが起こりやすいのがデメリット。深刻なトラブルにも起こりやすいです。
塗膜の劣化による外壁のひび割れと対処方法
塗膜が劣化して外壁の表面が細かいヒビ割れをおこしている事があります。
塗膜が雨や紫外線にさらされ乾燥収縮を繰り返すことで、このようなヒビ割れ状態に。わたしの経験では、かつて溶剤アクリル塗料で塗装された外壁に多いように感じます。
雨漏りなど深刻な問題がなければ、あわてて対処する必要ないといえます。
しかしながら塗膜は著しく性能を失っている状態。
長く放置しておけば、塗膜の先の外壁材自体を劣化させる原因に。
時期を見て建物全体の外壁塗装を検討してください。
一戸建てにお住まいなら必ず! 一戸建て外壁塗装の必要性!プロが語るたった一つの理由とは!?
モルタルの乾燥時にできる外壁のひび割れ
現在、モルタル外壁の新築は少なくなりましたが、かつてはよくモルタルの上に吹き付け塗装をしていました。
塗装前のモルタルは無数の細かいヒビが入っているのをよく目にしたものです。
モルタルは現場で水を使って外壁材を練り合わせます。
モルタルは塗るときは湿っている状態。これが水分が蒸発して乾く過程で、どうしてもヒビ割れがおきてしまいます。
このような乾燥クラックを防ぐことは不可能といっていいでしょう。
水たまりの泥が乾燥してひび割れているのを見たことがありませんか?
モルタルが完全に乾いた状態であればヒビ割れはそれ以上広がることは、ほぼありません。
建物の新築時、モルタルが乾燥する前に塗料を塗ってしまうと、モルタルの乾燥収縮に塗膜がついていけずにクラック(ヒビ割れ)が入ることがあります。
モルタルの塗り継ぎによる外壁のひび割れ
モルタル外壁は新築時に縁切りクラックを防ぐために一度に一面を仕上げます。
縁切りクラックとは、モルタルの塗り継ぎにより発生するヒビ割れ。
突然の雷雨などが原因で、外壁の一面を塗りおわる前に作業が中断した場合、その外壁面の続きは後日に塗られれることになります。
そうすると前に塗ってあったモルタルと新しく塗ったモルタルの塗り継ぎにヒビ割れを起こします。
新旧のモルタルの乾燥収縮が原因。
モルタル外壁の建物のアルミサッシの入れ替えなどのリフォームを行ったさいに、新しいサッシまわりに新しくモルタルで補修して塗装するのですが、この補修したまわりもクラックが発生します。
モルタル外壁の増築部分などにも、よくこのクラック現象がみうけられます。
地震などの揺れによる外壁のひび割れ
地震により建物に負荷がかかり外壁がヒビ割れを起こすことあります。
このようなヒビ割れは建物内部からのもので構造クラックと呼ばれています。
構造クラックは、地震だけでなく、地盤沈下、建物の施工不良などによっても起きます。
幅0.3ミリ以上の大きなヒビ割れになる事が多く、外壁内部に雨水が侵入するような状況なので早めの対処が必要。
建物に負荷がかかった時にできるヒビ割れに開口クラックというものあります。
モルタル外壁の多くの建物で見てきたクラック。
開口クラックというのは窓まわりなどの開口部付近にできるヒビ割れ。
幅0.3ミリ以下の小さなヒビ割れから構造クラックに発展する事もあるので、ヒビ割れを発見できたなら、早めの対処が〇
外壁のひび割れを放っておくとどうなるの?
外壁のヒビ割れの幅が1ミリ以上のものだと、建物に深刻なダメージを与える可能性が。
1ミリくらいのヒビ割れになると、そこから雨水が外壁ないに侵入してきます。
外壁のヒビ割れは主にモルタル外壁でおこります。
モルタル外壁の中にはヒビ割れを防止するためにラス網という金属の網が入っているのですが雨水がヒビ割れから外壁内に入ってくることで、ラス網がサビてきます。
サビによって膨張してくるラス網はモルタルを徐々に圧迫し、やがてモルタルが浮いてきます。
こういった状態になった外壁は浮いているモルタルを撤去して、あたらしく塗りなおす必要があるので工事費用がかさみます。
ここまで放置された外壁は多くの場合外壁の下地の木も腐っていたりするので、それに対する対処も必要。
ちなみに、雨水の侵入によって柔らかくなった木材は「シロアリの大好物」
ヒビ割れは建物の美観も損ないますが、建物の存続にかかわること。
長く住める家をめざすのであれば、ヒビ割れは放っておいては絶対にダメ!
早急に対処!? 外壁のヒビ割れを放置は危険!外壁が崩壊!?DIY補修は可能!?
外壁のひび割れをあなたの体に例えると…
体に不調を感じたとき、早めに対処することで、大きな病気にならなかったりしますよね?
あなたに腫瘍が見つかったとして、早期発見の早めの治療であれば、元の健康な体に戻れる可能性は高いでしょう。
しかし腫瘍をそのままにしておけば、どんどん進行していき手遅れになることも…
例えがわるいので気分を害されたのであれば、申し訳ありません。
しかし、ヒビ割れにも、わたしたちの体と同じような事がいえるのです。
小さなヒビでもヒビの種類によっては、放っておけ後悔することになるでしょう。
脅かすつもりは決してないのですが、ヒビ割れを発見した場合は建物の健康診断を!
ヒビ割れは放置せずに業者にまずは相談してみることをおすすめします。
外壁のひび割れはDIYで治せるの?
外壁のヒビ割れを自分で治してみたいという方もいらっしゃるでしょう。
外壁塗装におとずれたお宅で、ご自身でヒビ割れの処理をされていたところがいくつかありました。
なかにはシリコンで外壁のヒビ割れ補修をされている方がいて、撤去、処理するのに手間がかかった事が。
シリコンの上には塗料などがくっつきません。
もしコーキングで処理するのであれば、変性シリコンという種類のものがホームセンターで売られているので、そちらを使用してください。
ヒビ割れを発見したら、基本的には信頼のおける塗装業者にみてもらう事をおすすめします。
外壁にヒビを発見したら外壁塗装の業者に調査を依頼する!
小さなヒビ割れでも見つけたなら、外壁塗装の業者にみてもらうのが一番。
わたしたちプロは多くの建物のヒビ割れを見てきているので、それが重大なもので、すぐに対処が必要なのか、それとも修繕を急ぐ必要のないヒビ割れなのが判断ができます。
診断してもらう業者を選ぶときには注意が必要!外壁塗装の業界には悪徳業者が実在します。
外壁塗装の悪徳業者にだまされない方法ってありますか?
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まとめ:外壁にひび割れを発見したら放置せず業者に調査を依頼。
幅0.3ミリ以下、深さ4ミリ以下のヒビ割れをヘアークラックといいます。
その名のとおり髪の毛のように細いヒビ割れという意味。
このような細いひび割れは、すぐに建物に影響がででくるものではありません。
しかし、細いクラックでも雨水が毛細管現象により外壁にしみ込み凍結すると、膨張してクラックが広がることも。
大切な住まいを守るためにも早めの外壁塗装をおすすめします。