【職人直伝!】濡れ縁の塗装DIY!木製の濡れ縁の塗装方法

濡れ縁DIY 付帯部塗装

木製の濡れ縁が汚れや塗装のはがれで、見た目がちょっと気になりますよね。

濡れ縁は外に設置されるので、雨や紫外線の影響を直接うけるので、とても劣化しやすい住宅の装備品。

わたしは、これまで300棟以上の建物の外壁塗装行ってきた職人です。
そのなかで、多くの木製の濡れ縁を塗装してきました。

濡れ縁の塗装は、外壁や屋根の塗装と違い足場を必要としないので、比較的安全な作業の部類に入るのでDIY塗装にはうってつけ。

自分でキレイに塗った濡れ縁は、眺めているだけでも気分がよくなりますよ。

そもそも濡れ縁って?ウッドデッキや縁側とちがうの?

ウッドデッキ

濡れ縁(ぬれえん)というのは掃き出し窓の外側に設置される事の多い床。

土足に履き替えなくても、室内から屋外へでる事ができるのが魅力。

縁側(えんがわ)とは室内にある廊下のような場所のこと。

室内の縁側から屋外の濡れ縁にでらえるようになっているものは、昔ながらの日本家屋ではよくみられるつくり。

濡れ縁は外側に設置されるので、室内の縁側とちがい雨に濡れてしまうので「濡れ縁と呼ばれるようになった」という説も。

ウッドデッキも外に設置され、濡れ縁と同じような役割をはたしています。

ウッドデッキは洋風なもの、濡れ縁は和風なものをさします。

濡れ縁のDIYで必要なもの

濡れ縁を塗装するために必要な道具はホームセンターでも入手可能!

  1. 床、サッシなどを汚さないための養生類
  2. 濡れ縁の下地調整(ケレン清掃)につかうヤスリ
  3. 塗装道具
  4. 塗料
  5. 作業着

1.養生類

ビニールとガムテープが一体化している便利な養生道具でマスカーと呼ばれているものがあります。

濡れ縁の養生に1つあると便利。

マスキングテープも一つ用意してください。

サッシ、窓など濡れ縁の周りの塗料が付着すると困る場所に養生をしてください。塗装作業に慣れていない場合、思っているより周りに塗料が飛び散ります。

濡れ縁の下に敷く、布シートも用意しましょう。

古い毛布やシーツがあれば、活用できます。

2.ケレン清掃道具

ケレンとは塗装の下地をつくる作業。旧塗膜の浮いている部分をはがしたり、紙やすりを使って塗装面を整えます。クリーンがなまってケレンになったという説があるのですが、その名の通り塗るところをキレイにする作業がケレン。

旧塗膜が浮いているなら皮スキを使用して撤去。濡れ縁の下地の木部に注意。

濡れ縁の表面を整えるのに紙やすりが必要になります。

皮スキでケレン後に240番くらいのものと、400番くらいのものを用意してください。

濡れ縁の劣化がすすんでいる場合はマジックロンというケレン道具が向いています。

電動で、楽にすばやくキレイに!DIY本格派向き!

ケレンで出たゴミやホコリを掃除するのに、ブロワがあると便利。

3.塗装道具

刷毛は必須!ホームセンターで売られている安価なものでも十分ですが、プロが使用する刷毛は塗りやすいので、この機会にお試しあれ。

ベンダーは細い隙間を塗るための道具。隙間があるタイプの濡れ縁を塗るときに重宝します。

塗料を入れる下げ缶が必要になります。空き缶などで代用もできますが、数百円程度のものなので購入しておいた方が楽に作業が行えます。

あわせて、下げ缶の中に入れ使う「下げ缶カバー」もあると便利。下げ缶が汚れません。
塗装する塗料の種類を変更するときには、カバーだけを交換。プロもつかっています。

4.塗料

現在、濡れ縁に塗られている塗料によって、使用する塗料がかわります。

木目が見えない(造膜タイプの塗料)

旧塗膜がはがれていて木の地肌見えている状態の場合、下塗り塗料を使用することで上塗りの吸い込みを抑制するので仕上がりがキレイに。

旧塗膜の上にそのまま上塗り塗料を塗装するより、密着性も向上。

ウレタン系塗料は木部の上塗りに向いています。チョコレート系の色であれば下の塗料はオススメ。

良い色合いで、いろいろな建物にマッチします。

木目が見えている(浸透タイプの塗料)

浸透タイプの塗料の代表格。

50年以上にわたり実績を残してきた塗料で、プロのわたしも使用しています。

木部の防虫、防腐、防カビ効果にすぐれています。

5.作業着

濡れ縁の塗装作業にとりかかる前に、汚れてもいいような服に着替えましょう。

そのような作業着がない場合、この機会に購入してもいいですね。DIY好きな方なら重宝します。

手にも塗料がつかないように、手袋を用意してください。

軍手は塗装作業に向きません。軍手の毛羽が塗装面に付着したり、塗料の中に入ったりします。

DIYでそこまでこだわる必要はないかもしれませんが、プロの知識としてお伝えしておきます。

わたしは、ワークマンで売っている園芸用の手袋を利用しています。

軍手と比較すると毛羽が気にならないので塗装向き。室内塗装の時は素手で行うこともあります。

木製濡れ縁の塗装の仕方

濡れ縁の塗装に挑戦!

いま濡れ縁に塗られている塗料のタイプ「造膜または浸透」で塗装の工程、使用する塗料がかわってきます。

造膜タイプの塗料で仕上げられた濡れ縁は木目がほとんど見えません。

塗装面に塗膜を形成するので防水性が高いのですが、この塗膜が剥がれやすいためにメンテナンスに苦労します。

浸透タイプの塗料が使用している濡れ縁は木目が見える木の風合いを生かした仕上げになっています。DIYでは、浸透タイプの塗料で仕上げるほうが簡単。

木製の濡れ縁は、建物に固定されていることがおおいですが、ビス止めされている場合、比較的簡単に外すことができます。

電動ドライバー、インパクトドライバーをお持ちであれば、濡れ縁を一旦取り外した方が楽に作業を行えます。

造膜タイプの塗料が塗られている場合の工程

  1. ケレン清掃
  2. 養生
  3. 下塗り塗装
  4. 中塗り塗装
  5. 上塗り塗装

1.ケレン清掃

塗膜が剥がれている部分を革すきで撤去し、180番~240番くらいのサンドペーパーで濡れ縁全体の木肌をととのえます。

濡れ縁がささくれててトゲ状になっていることもあるので、怪我をしないように注意してください。

この下地処理が仕上り具合に直結するので、入念に行いましょう。

ちょっと本格的DIY塗装に挑戦したい方は、電動工具をつかって、塗膜をはがす方法もあります。

塗膜をすべて剥がしたいのであれば「剥離剤(はくりざい)という薬品をつかうと楽ですが、劇薬なので扱いには注意が必要。

2.養生

濡れ縁のまわりの床やサッシなど塗料が付着しないように養生をします。

濡れ縁の下にはいらないシーツや毛布があると便利。新聞紙を重ねて敷いてもいいですね。

新聞紙は薄いので一枚だけでは塗料が新聞紙を通過して床を汚してしまいます。

濡れ縁がキレイに濡れても、周辺が塗料で汚れていたのでは台無しです。

3.下塗りを塗装する

木部専用の下塗り塗料を塗っていきます。

ケレンで塗膜がはがれ木の地肌が見えているところだけ最初に下塗りを塗っておき、乾燥を待って全体的に下塗りをいれいきます。

濡れ縁の裏側は下塗りを省略してもOK。木製濡れ縁の湿気を抜く場所を確保するため。

濡れ縁の裏側は痛むところではなく、目につくところでもないので無理に下塗りを塗装する必要はないと考えています。(手抜き工事というわけではありません!)

4.5.中塗り、上塗り塗装

下塗りの乾燥をまって、全体的に中塗り。濡れ縁の裏側も塗装します。

乾燥後に上塗りを塗装して完成。

中塗りと上塗りの塗料は同じ塗料を使用します。

浸透タイプの塗料が塗られている場合

木製の濡れ縁で木目が見えるようであれば、浸透タイプの塗料を使用して仕上げられている可能性が高いです。

基本的な工程は、造膜タイプの塗料で仕上げられたもの大差ありません。

  1. ケレン清掃
  2. 養生
  3. 上塗りを数回塗装

1.ケレン清掃

塗装後の手触りに影響します!

浸透タイプの場合、濡れ縁の下地の状態が透けて見えてしまいます。長年の汚れが付着しているのでケレン清掃を入念に行う必要があります。

濡れ縁の汚れ具合や、目指す完成レベルにもよって清掃方法がちがってくるのですが、DIYでは、サンドペーパーをつかいヤスリがけをしっかり行うという地道な作業になります。

予算に余裕があるのであれば、電動工具を使用した方がキレイで早いので購入を検討してみてもいいでしょう。

気に染み込んだ汚れは、「アク洗い」用の薬品をつかって落とすこともできます。

簡単にやり方の一例を説明すると、濡れ縁に薬品を散布し、高圧洗浄機で洗いながします。木目が毛羽立つはずなので電動サンダーを使い表面を整えます。

3.上塗りを数回塗装する

造膜タイプ仕上げの場合は木部専用の下塗り塗料を使用しましたが、浸透タイプで仕上げられている濡れ縁の場合、使用する塗料は1種類。おなじ塗料を何度か塗って完成。

2度塗りから3度塗りくらいが適当。塗料の色は現状より濃い色を選ぶのがコツ。

最後に:濡れ縁は樹脂製やアルミ製の方がおすすめ。

ヒノキで作られて濡れ縁は長持ちしますが、あまりみかける事がありません。木製の濡れ縁は劣化しやすいのでメンテナンスが大変。

塗装のプロのわたしが言うのもどうかと思うのですが、木製にこだわりがないのであれば、ホームセンターやインターネットで売られているアルミ製、樹脂製のもののほうが、手がかからなくておすすめ。

タイトルとURLをコピーしました